ひとりですがなにか

年に一度は見ているブリジットジョーンズの日記。邦題ほんとにこれでいいのか問題ですね。
2はやっぱり何度見ても辛くなってしまう。ハッピーエンドなんですけどね。

ブリジットジョーンズは共感しかない名作映画なんですが、全く共感できないっていう口コミが上位にランクインしてて、今年一番驚いたことランキング1位に躍り出ました（まだ１月）。
「へー世の中いろんな人がいるなーあなたに全く共感できないわー」と感心しています。

ブリジットジョーンズシリーズ１作目の記事はこちらに
→【独身女に響く映画】同世代となったいま再び観てほしい「ブリジット・ジョーンズの日記」

幸せになると不安を煽ってくる友達

ブリジットの友達3人は基本的にはとてもサバサバしていていい関係だなぁと思うのですが、2の最初だけは幸せいっぱいのブリジットに不安を煽りにやってくる。

なんで女ってそうなんでしょうね。嫉妬？
基本的に楽しくやっていて、フォロワーさんにはいい人の多いインスタでも、私的には全然マイナスなことは書いてないのに、深刻に捉えて不安を煽ろうとしてくる女、いるいるー！
軽く知り合った同世代の女性に彼氏について聞かれ、うっかり「来年くらいには結婚できたらいいとは思ってるけど」と言ったら「えっそれって大丈夫ですか？結婚してくれる保証、あるんですか？」とそれはそれは深刻な顔で心配してくださったりする女、いるいるー！

その程度の関係性の人にとやかく言われるのなら、「あ〜この人はそういう人なんだな〜。喋った自分が悪いわ」で終わる。
でも仲のいい女友達も、突然不安煽り系女に変貌することが。
一緒に婚活をしていた大学時代からの友達は、私に彼氏ができてうまくいっているとそういう女に変貌する。
これまでの失敗を活かし、今回の彼氏の相談は一切しないようにしていましたが・・・
隙をついてやっぱりちょいちょい入れてくる。

「彼、結婚する気はあるんだよね？」
「え、それ大丈夫なの？」
「え、よくそんなこと言えるね。私は嫌だな〜」

私がいいんだからいいんだよ！ほっとけ！
というわけで、彼女にも彼氏ができるまでしばらく距離を置くしかないな、と。

人の不幸を喜ぶわけではないんだろうけど、S N Sの住人もその友達も不幸な話の時は非常に親切。
親身になって聞いてくれるし、優しい。
いいね数もコメント数もやっぱり不幸な話の投稿をした時の方が多い。どちら様？！みたいな上からなコメントしてくる通りすがりの人が多い。
婚活の進捗を書いていたインスタに彼氏ができたと投稿した時に、１日で200人フォロワーさんが減ったのがまさにそういうことかと。
婚活の進捗書いてたら彼氏ができた報告って自然な流れかと思ってたので傷つきました。
まぁ、人の惚気なんて聞きたくないからしょうがないか。逆の立場だったら私もどうするかわからない。

そんなこんなで今はフォロワーさん以外のコメント欄を閉じてしまいました。

女って難しい。

マークとのすれ違い

序盤、バリバリの弁護士で仕事が忙しすぎるエリートのマークと、恋愛に浮かれまくるブリジットのすれ違いが描かれます。

私、マークみたいなエリートではないけど仕事が忙しすぎる人と付き合っていたことがあります。
だからもう、見てて当時を思い出して辛すぎる。

彼の仕事仲間の集まりに張り切って行くものの、いつも通り空回りしかしないブリジットがこのシリーズ史上最も痛々しいシーン。
彼と住んでる世界が違うんだという現実を突きつけられてしまう。
自分はいつも通りなのに、彼に恥ずかしい思いをさせてしまうのが悲しい。
きっとほんのりは気付いているはず、生きてる世界が違うこと。
それでも２人でいたら楽しいし幸せだからそれに目を瞑って一緒にいる。
けど、やっぱり違うんだっていうことがこういう時わかってしまう。

元々なんとなく不釣り合いかもって自分で思っているから余計に、自分よりお似合いだと感じる女性への嫉妬や劣等感も止まらない。
「それでも彼が好きなのはあなたなんだから」って励ましてくれる人もいたけれど、そんな気休めの言葉はここまでくるともはや耳に入ってこない。

これ、反対パターンも辛いですよね。
相手は悪くないのに、こうなることは想像ついたのに、場違いなところに呼んでしまって相手に申し訳ないことをしたな・・・って冷静に思ってしまっていることが既に申し訳ないみたいな。
見下してるわけでは決してないんだけど、でも・・・っていう。
こんなに徹底的に違うってわかったら、普通だったらここで終わるよなぁ。映画だよなぁ。

自分が勝手に生み出した不安や不満と戦う

ブリジットがどうして不安になって行くのか映画はブリジット目線で追ってるからすごいわかるのですが、冷静に考えてみるとマークって最初から何もしてない。
不安になるようなこと、特に言ってない。
ブリジットが周りに言われて勝手に不安になって、勝手に妄想してさらに不安になって、マークの一挙一動を全部マイナスに考えるようになって、勝手に爆発しただけ。

ハードワークの男性、しかもマークみたいな頭硬い系男性にはさっぱり理解不能なことでしょう。
「突然何キレてるの？え？なんの話してんの？めんどくせー！とにかく仕事に集中させてくれーーーーー！」
ってなる。きっとなる。

こうしてどんどん女は不安になり、破滅へと向かってゆくのだな。
でも、ブリジットも最後にタイの刑務所に入った時に囚人たちと話す中で、マークは自分に何もしてない、むしろいい彼氏だったと気づく。いい話だ。

マークのファンなのでマークは責めないけど、現実の男たちはもうちょっと乙女心をわかるように学んでほしいと思います。
「男は言わないとわからない、気付いてほしい、察してほしいのかまってちゃんな女が悪い」
みたいな恋愛本よく見かけるのですが。著者が男性なものもあれば女性なものもある。
男が勝手に言ってるならいいよ、女性の著者が女にばかり頑張らせる本を書いてどうする。
それがもうこんなにたくさんの人が言ってる一般常識なら、男性側も察する努力をしたらどうなんだ。
言われないとわからないでは済まされない、わかるようになってくれ。

仕事と一緒ですよ。

失恋した夜の辛さ、怖さ、長さ

マークと決定的な喧嘩をして家に引きこもったブリジット。
どうして彼とうまくいかないときの夜ってあんなにも長いのでしょう。
明けない夜はないとよく聞くけれど、明けない夜はないんだよなと言い聞かせなければならないほどに辛い夜なんだって気付いちゃうと余計辛くなる（めんどくさい女だな）。

「どうしてあんなこと言っちゃったんだろう、もう少し冷静になれば・・・このまま終わっちゃうのかな・・・明日連絡してみようかな、でもでもでもでもー！」
なんてことを考えてずっと一晩グルグルしてる。

寝たくても寝られなくて、泣き明かすってほんとにあるんだなって自分に驚く。
「世界中に、自分一人になっちゃった・・・」っていう孤独感に襲われるんですよね。
本当は全然そんなことないのに。
夜だから誰にも相談できないし、荒れた部屋にひとりぼっち。
気持ちを切り替えようと思っても外にも出られないし、明日もあるから寝なきゃと思って焦ってくるし、ベッドに入っても色々考えてしまって全然寝られない。
そして失恋ごときで泣いてる自分もカッコ悪くて惨めで泣けてくる。
大体その夜のうちに何か自分の中で結論を出すんだけど、結局次の日の夜にはまた悩んでる。

失恋てどうしてあんなに辛いのでしょう。
夜が来るのが怖かったなぁ。家に帰って一人になるのも怖かった。
こんな辛い恋をしないで、最初からハッピーな恋をして初恋の人と結婚する人だっているのに。
どうして私はこんなに不器用なんだろう。

辛い恋をしていない人が人生10回目くらいだとしたら私の魂はまだ１周目だと思うのです。
辛い恋ばかりだった人生です。

2のラストでブリジットはマークにプロポーズを受けて終わる。
けど結局３までの間にまた別れてる。
マークが忙しすぎたことが原因だったとサラッと３で明かされていて、あぁやっぱり２で別れたのと同じような内容だったのかーと、それもやけにリアル。
ついつい自分と重ね合わせてしまいます。
でも結局結婚するわけだから、ブリジットには幸せになってほしいです。

独身女にはおすすめできる映画です

私的には見てて辛いシーンが多いのでシリーズの中では1番好きじゃない作品です。
それでも世の中の映画ランキングでは上位に入っております。
とにかく、ブリジットジョーンズを見て毎回思いますが自分ひとりじゃないんだ！頑張ろう！って思えます。

婚活に挫けた時には、ぜひ。