【30代の婚活】結婚とお金の問題について考えたら、前向きに婚活できるようになった話

2021年の夏、私はついに人生最後の婚活をすることを決意しました。

ひとりが楽しくて、2年くらい婚活をお休みしていた時でした。その後秋〜冬にかけて3ヶ月間、婚活しかしてなかったくらい婚活に励んで、無事彼氏ができました。

婚活しようと決めたきっかけなどを綴ります。

再び婚活を決意するまで

再び婚活をしようと思ったのは2021年の夏。2020年にひっさしぶりにちょっと好きな人ができたのにコロナ禍で会えなくなり、私はもう結婚できない運命なんだ、まあでも独身楽しいからもうひとりでいいわ、と悟って久しく。
物心ついた時からの口癖「早く結婚したい」は抜けなかったものの、ひとりで生きていくんだという思いがだんだんと覚悟に変わっていた頃でした。
一生独身ならば、もっと給料が良く安定した会社に勤めた方がいいと、転職した私。しかしその転職先が大失敗のとんでもないクソ会社でございました。

上野のアメ横の居酒屋でバブルを生きたかっこいい女の先輩にクソ会社の相談をすると、彼女はタバコを吸いながら
「その会社、終わってんな。仕事がダメなら男だろ。結婚しかない。あゆみならまだギリギリいける。お金持ちも狙える。ギリギリね、ギリギリ。」
と(ギリギリが気になるけど)。

先輩に言われた「仕事がダメなら男だ、結婚だ、お金だ」

バリキャリの彼女から「仕事がダメなら男だ」とアドバイスされるとは夢にも思わず。先輩はもっともそういう女を嫌っていると思っていたので。
私自身、仕事辛い時に男に逃げたり寿退社したりする女ってなんかちょっとカッコ悪い・・・と思っていました。
ぜーんぶ放り投げて寿退社なんて羨ましさしかないのに、実際自分がそうなるのはちょっとダサいよなぁと思ったり。

しかし先輩は言い切る。
「世の中お金でしょ。あと土地?結婚した方が絶対何かと得だから。したたかに生きていかないと」
なんだか笑えるほど清々しいアドバイスがもらえたことが、なぜだか逆にものすごく説得力がありました。

そんな先輩は、旦那さんとなんだかんだ付かず離れず仲良し。
自身も稼ぐし旦那さんも稼ぐ。都内のいいところにマンション買って優雅な暮らしをされていて、そんな彼女から言われるからこそ余計にリアルだったのかもしれません。
その日は結婚のメリットについて、金銭面しか言われなかったような。

年金額も独身はつらいよ

それをきっかけに、老後のお金について調べるようになりました。

恥ずかしながらお金にあまりに無頓着で計画的に貯金なんてしてこなかった私・・・。
35歳にもなって初めて年金とか、生涯にかかるお金などを調べてびっくり。
お金を貯めなきゃと思ってはいたので家中に生きていく上でかかるお金の本とか貯金の本があったので(典型的な貯まらない人)それらをかき集めて、夜な夜な読み漁りました。

そこで衝撃を受けたのは、独身って社会の仕組みとして軽く見られてるんだ!ということ。
私の今の年収のまま独身で定年まで働き続けた場合に貰える年金額と、私の年収より200万少ない女性が結婚した場合に貰える年金額がほぼ変わらない現実。絶望しました。

え、結婚しただけなのに!!!!

私の場合、その200万の年収を上げるためにはとても辛いことばかりで。
リーダーなんてやりたくないし、責任も取りたくない、チームも持ちたくない、きつい部署にいたくないし、残業だってしたくない。
でもそれを我慢してやってこれたからこそ、努力してきたからこそ、上がった200万だったと思うのです。
結婚するだけでその200万チャラになっちゃうの?
独身て、家賃も食費も光熱費も全部ひとりで払うから辛いの、偉い人たちは知らないのかな・・・。
独身は損しかしないような世の中の仕組みになってるな?と初めて知った35歳の初秋でした。

でもこの現実を知ったことで、納得いかない会社の方針にヘラヘラ、使えない上司にニコニコするなら、婚活くらい軽く乗り越えられるんじゃないか?と、謎の自信が湧いてきました。

本だけはたくさんある我が家

結婚とお金で思い出す、元同僚の桜子さん

結婚とお金で思い出したのが、桜子さんのドラマ「やまとなでしこ」を人生のバイブルとしていた会社の元同僚。

彼女は本当に桜子さんそのものののような気持ちの良い子で、合コンによく誘ってもらっていました。
彼女主催の合コンはドラマに出てくるような有名企業の人とか政治家の秘書とか、凡人の私にはものすごい人たちが勢揃い。
彼女は予定通り入社3年目に、有名大学の理系の院卒の超有名企業のかたとご結婚されました。日本を支える世界の企業。

彼女が結婚した年は同期も結婚ラッシュでした。その年は東日本大震災があって、それをきっかけにずっと一緒にいたいと思ったからみたいな、20代前半らしいお花畑な乙女発言をしてる同期たち。
その中で彼女だけは
「災害にあったときに、一緒に死にたいと思う男か、一緒に家族を養って生きていける能力のある男か。私は生きたいから」
と言い切っておりました。かっこいい。
20代前半でそれを悟っていたのがまたすごい。
そんな彼女はお子さんにも恵まれ、文句を言いつつも旦那さんと人生を楽しんでいます。

そうなのよ、お金だって大事な要素のひとつなのよ。

結婚とお金、セットで考えていいのか問題

先輩のおかげで、結婚に逃げるなんて女としてダサいと思い始めていた私が、結婚も自分の人生をしなやかに、したたかに生きていくための手段のひとつなんだと思うようになりました。

「お金持ちと結婚したい!玉の輿に乗りたい!」を人生の目標に掲げていた20代前半までの自分を恥ずかしく思っていたこともあって、お金と結婚をセットで考えるのはバカ女がすることだとこれまでは思っていました。
けど、「セットで考えていいんだ!てかこれからの人生共に歩むんだからお金も当然セットになってくるよな」と結婚そのものを前向きに考えられるように。

愛する人と一緒にいたいとか、好きな人と家庭を作りたいとか、子どもは産んだ方がいいとか、よく聞くそういうごもっともな言葉はもはや耐性ができすぎて何も感じない私。
でも、この独身に厳しい世の中の現実は体の芯まで響き渡りました。ある意味自分は結婚に夢見すぎてたんだなとも気付けた。結婚て、神聖なものだと思ってた。

そして負けん気に火がついた。そんなに独身女を世の中がバカにするなら、結婚くらいしてやろうじゃないかい。
独身をここまで謳歌してから結婚なんてなんか得した気分だわ。

そんなわけで、人生最大の婚活プロジェクトに乗り出すこととしたのです。

愛はお金じゃ買えないとは言うけれど

そんなこんなで、9月中旬〜12月下旬で我ながらよくやったわと思うくらい婚活に励み、無事彼氏ができました。
仕事に行き詰まって逃げの婚活と言われても仕方ない状況でできた彼氏ですが、なぜだか人生で一番うまく行ってます。(結婚はまだできていない)
お金お金言って始めた割には、最初のきっかけだけで結局途中でお金持ちとかどうでもよくなってしまったし。

かといって、恋は盲目って感じで冷静さを失ったわけでもない。
なんとなくこの人とはちゃんと一緒に家のローン払っていけそうだなと思ったのが決め手だったような気がします。同僚の桜子さんのように一家を養ってくれるほどの旦那さんでなくても、一緒に前を向いて世知辛い世の中を戦っていけそうな人。

純粋に、愛はお金じゃ買えない、結婚とお金は別、お金なんてなくても好きな人と、とか思って始めた婚活の時は全然うまくいかなかったのに、今回の婚活ではちゃんと好きな人ができた。世の中、ほんとわからないですね。

お金を言い訳にしたら前向きに婚活できた

今まで私は、どこか男なんて、結婚なんて、ひとりでいいもんととんがっていたように思います。確かにひとりは最高なんだ。
でも「結婚なんて」は絶対に違う。
結婚とお金問題は、そんな自分が素直に結婚したい!とまた言えるようになったきっかけをくれたような気がします。
同僚の桜子さんだって、お金で彼と結婚したわけじゃない。
ちょっと負けん気の強い素直じゃない女性は、その男性がいいと思ったときにお金みたいなわかりやすい指標みたいなものが欲しいのかなと思ってみたり。

若い頃、結婚に夢みがちな同世代の花嫁たちからとられてきたマウントに「ケッ!」と思い結婚というものそのものにどこか複雑な気持ちを抱くようになった人も少なからずいるのではないでしょうか。結婚したいのに、脳みそお花畑のバカなあいつらと一緒にはなりたくないみたいな。

でも結婚もこの世の中の荒波を乗り越えていくための手段のひとつ、と思えれば前向きに取り組める気がします。

私みたいなひねくれた女性は特に。

※ホントどうでもいいのですがこの文章を書いていて
結婚とお金 のところを お金と結婚 て書くと全く意味が変わってくる。
日本語って恐ろしい。