【30代の婚活】結婚相談所の婚活アドバイザーの洗礼にあった話
2021年の夏の終わり、ワクチンも打ち終わった私が最初にしたこと。
それは婚活!!!
最終手段だと思っていた結婚相談所についに足を踏み入れたのでした。
ひとり暮らしが性に合いすぎてもうひとりでいいやーと思っていた私が再び婚活をしようと思ったきっかけはこちらに。
【30代の婚活】結婚とお金の問題について考えたら、前向きに婚活できるようになった話
「結婚したいならいますぐ結婚相談所へ行け」
きっかけはある日のランチ、韓国料理店でスンドゥプを食べながら。
いつも一緒にランチする先輩2名に、「私今年中に結婚しようと思うんです」と宣言すると。
ひとりの先輩がとある大手の結婚相談所で婚活をし、そこで出会った人と結婚を前提にお付き合いしているという。彼女は言った。
「35だよね?結婚したいならいますぐ結婚相談所に行け」
と。
手っ取り早いし、アプリと違ってお金がかかるから本気で結婚したい人しかいないからだそう。
「今調べてみろ!」
というので、彼女が入会しているよくC Mがやっているあの大手結婚相談所を検索。スーモのお部屋検索のように自分の希望する男性の年齢や年収、職業を入力し、自分の希望に合う男性が何人登録しているか、その中で私を対象にしてもいいよと言う人が何人いるか調べられるというもの。
「無料診断とか言ってさ、これ絶対すぐ電話かかってきてしつこく勧誘されるやつだよね」
と全員一致でこの先の展開が読めたものの、
「とりあえずやってみないと何も変わらないから」
と登録。多分、コロナ禍で引きこもっていた日々、ようやくワクチンを打ったんだしという勢いも手伝っていたと思います。
案の定3分ほどして、慣れないコールセンターのアルバイトの女の子から電話がかかってきて、周りくど言い方をしていましたが要するに「結果を知りたければ事務所に来い」という。
さんざん登録させといてなんじゃそりゃと思ったけれど、このくらいは覚悟の上。私の勢いは止まらない。
それほどまでに結婚したかった。仕事を辞めたいというマイナスパワーって強いんだ。
そんなわけで、その日の仕事終わりに結婚相談所に寄ることにしたのです。
行く前から憂鬱で憂鬱で憂鬱で仕方ない
先輩に言われる前から、私も結婚相談所しか手段はもうない気がしていました。
今から好きになれる人を探してダラダラ恋愛的なことをやるよりも、もう恋愛なんてすっ飛ばして業務的に結婚だけしたいと思っていたから。
出会いなんてどこにもなかったし。
どんなに好みじゃない男でも、気持ち悪くても我慢する、それは35まで独身でいてしまった自分の責任なんだ、と。
生理的に無理だわ〜って人でも、付き合ううちに気持ち悪くなくなるかもしれないし、と。
そんな感じで、鼻から結婚相談所にいる男性に1ミリたりとも期待していなかったので、結婚相談所に向かう道中は憂鬱で憂鬱で仕方なかった。
山手線からどーーーーんよりした気持ちで外を眺めていたのを今でも覚えています。
私、いったい何やってんだろ。仕事以外にこんなに嫌なことしていったいなんなんだろ。それでも、なんとかこの現状を変えるには結婚相談所しかないんだ!と気持ちを奮い立たせて向かったのです。
結婚相談所のロビーが既に無理
結婚相談所に到着。
いつからそこにあったのか知りませんが、何度か行ったことのあるビルに入っていました。
そもそも結婚相談所に向かっている自分がなんだか恥ずかしくて。
「モテない人が行くところなんだよな・・・でも私も正真正銘モテないんだからこの現実があるんだよな・・・」
結婚相談所に行くだけなのに、この自己肯定感の急降下っぷりよ。笑えてくるぜ。
行く途中、相談所から出てきた男性二人とすれ違いました。
失礼ながら、
「あぁそうだ、こういう人が婚活市場には溢れているから無理なんだ」
と逃げ出したくなりました。それでも自分に鞭打つ。
「お前も彼らくらいモテないんだ!進め!」
と。
結婚相談所のロビーの装飾はもう、鳥肌ものでした。
やっすいウェディングドレス、ハネムーンのポスター、真っ白な砂浜と真っ青な海で手を繋ぐカップルの写真、手と手を寄せ合う指輪フォーカスの写真(結婚した人が#卒花 であげるあの写真)、ウェディングブーケ・・・
結婚最高!
結婚がこの世の全て!
さぁ結婚しましょう!
明るい未来が待ってるわよ!
不幸な独身生活にピリオドを打ちましょう!
結婚して幸せになってね!
というメッセージの大洪水。
「あ、もう無理、説明だけ聞いてさっさと帰ろう」と決意した頃、黒いスーツの本日担当してくださるという婚活アドバイザーのおばさまが現れました。
パーテーションに隔離される
パーテーションに括られた狭い商談ブースのような場所に案内されました。
まず、その結婚相談所の実績や結婚がいかに素晴らしいかという動画を確か20分くらい見せられます。
早く結果だけ聞かせてくれよと思いつつ、あからさますぎる「入会しろ〜〜〜金払え〜〜〜〜」という内容に笑ってしまった記憶。
「まぁこういうビジネスだよね」と分かった上で利用してやるくらいの気持ちで入会するならともかく、これを本気で信じて入会しようと思う人と私は結婚できないと確信しました。
なんか宗教っぽい香りがするから無理なんですよね。怖かったです。
婚活おばさんの洗礼
動画が終わると担当のおばさまが戻ってきて、昼に私が登録した内容をもとに何人の男性がマッチングしているか教えてくれます。
正確な人数を覚えていないのですが、その結婚相談所に何人とか、会える範囲(首都圏など)に何人とかは教えてくれないので全くもって参考にならない数値だと感じました。
そこから先は、とにかく入会させようという営業トークの嵐。
私は最初に「今日入会するつもりはない」と伝えていたにも関わらずです。
「20代の一番いい時期、いったい何をしてたんですかぁ〜?」
「ご両親も本当は心配しているはずですよ。結婚して安心させてあげませんか」
「独身の女友達といつまでもつるんで女子会って何も残らないですよね、虚しくないですかぁ〜?」
「習いごとだと思えば安いですよね?」
「今日が一番若いのよ」
「女性は出産のリミットもありますから」
「今日始めればこの年収800万の公務員の男性も紹介できますよ」
「せっかくあゆみさんにピッタリの男性が登録されてるのになぁ〜身長180センチでお住まいも近所で〜」
「今日始めないと、実際に婚活を始められるのが3ヶ月後になってどんどん成婚率下がりますよ」
「36歳になると女性は成婚率がくっと下がりますからね。1日も無駄にできないはずよ」
婚活おばさんの名言「お子さんが欲しい男性はあなたを選ばない」
全部びっくりですが、特に笑っちゃうほど衝撃を受けたのはこのふたつ。
「素敵なかたは20代のうちにほとんど結婚されてますから」
え?あんた私に余りもの宣告したよね!
そして、余りものの男を大金叩けば紹介してやってもいいよって意味だよね!
ナンバーワンはこちら。
「年上が嫌?あ、大丈夫です。あゆみさんより年上の男性はお子さんが欲しいので20代の女性しか選びませんから。マッチングすることはないです」
女を子宮と卵子の若さでしかみられないような男と結婚相談所、ごめんだね!!!
この婚活アドバイザーも相当ポンコツというか、私に入会させたいんだよね?違うの?怒らせたいの?って感じでした。
多分彼女は私のキャラを見誤っていて。
相手が純粋で素直で従順なおとなしい子なら、今回のように上から目線でとにかく独身を悲しく虚しいものだ、あなたは悲しい女なのよ、結婚しなさい、私ならあなたを結婚させてあげられる、と強く言い続ければ入会したかもしれない。
それなのに、独身謳歌してる女に彼女が発した禁句の数々。
もし独身の気持ちもわかる婚活アドバイザーさんが出てきたら、私も入会したかもしれなかったのに。
閉店まで帰してもらえない恐怖
入会するとしても今日は絶対入会はしませんと言ってるのに、2時間帰してもらえず閉店時間に。
それでも絶対に入会はしないと言い切ったので、今度は責任者という婚活アドバイザーのおばさまが出てきて、「担当者が不快なら私に変わりますから」とか言い出す始末。
そういう問題じゃないんだよー!!!てか私クレーマーかよー!!!
日本語が伝わってない感じが、めっちゃ怖かったです。
広い店内に客は私一人。奥の方のブースから出してもらえず、入会するまで帰してもらえないのではと。
何を言われても「入会しない」の一点張りの私に、アドバイザーも明らかに不機嫌になっていたので、キレられたら怖すぎる。
でもなんとか粘り勝ちで脱出しました。
あの人たちクーリングオフの手続きとか詳しそうだな。
逃げ切った後も続く電話とメール攻撃
なんとか無事帰れたものの、その後も電話攻撃が始まりました。
電話を無視し続けると今度はメール攻撃が続きました。
あまりにしつこいので
「独身をバカにした態度をとるアドバイザーのもとで婚活したいと思いません。また、そのアドバイザーの言葉を信じて大金叩いて入会する男性を好きになれるとも思えません」
と正直な気持ちを添えて返信いたしました。
最後に伝えられてスッキリしたー!
結婚相談所は向いてなかった
全部の結婚相談所がこんなだとは思いません。中にはお客さんを金づるだと思わずに、幸せを願ってくれるちゃんとプロ意識を持って仕事をされているアドバイザーさんもたくさんいると思います。
でも、雰囲気がわからないので説明会は一人で行くのは怖いしやめた方がいいかも・・・。
あと、結婚相談所には向き不向きがあると思います。
素直で純粋、真面目で、アドバイザーさんの言葉を信じて行動できる人にはおすすめできそうな気がします。
自分で考えて行動したい女私みたいな女には最も向いてない場所。
尊敬できない上司の言うことは聞きたくないぜって思ってる私のような人絶対無理。
20代の私に伝えたい。
結婚相談所は最後の手段なんかじゃない、お前は結婚相談所に入ることすらできないのだぞと。
最後の手段と思っていた結婚相談所を失い、すっかり途方に暮れました。
でもこの婚活おばさんに出会ったことでさらに結婚してやる魂に火がついた私。
数日後にはマッチングアプリに手を出すのです。
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